
肥満は遺伝か?
肥満やメタボリックシンドロームなどは、生活習慣だけでなく遺伝的な要因(体質など)も大きく関係しているというのが一般的な考えです。両親が肥満の場合、子どもも肥満の場合が多いというのは皆さんも経験的に感じていると思います。
このような、親から子へと体質が遺伝する、その割合は、約40%と言われています。一方で、生活習慣が肥満に関係する割合は約60%です。 なのですが、これが友人関係の場合はどうでしょうか?
友人関係の場合、遺伝的には全く関係ありませんから、友人が肥満であろうがなかろうが、本人とは全く関係ないはずです。
ところが、アメリカのハーバード大の医学研究チームによると、友人が肥満の場合でも、本人も肥満になりやすいそうです。
研究チームは「肥満が社会的な結びつきの中で広がることを示している」とみています。
ハーバード大学は、ボストン近郊に住む1万2000人を32年間追跡したところ、肥満の友人がいる人は、肥満の友人がいない人に比べて57%も肥満になりやすいことがわかったそうです。
また、これが友人関係でなく、兄弟や夫婦関係だとどうか? 兄弟が肥満ならこの割合が40%、夫婦なら37%になるそうです。
生活習慣が似やすい夫婦や兄弟関係よりも、友人関係のほうが肥満に大きく影響するというこの結果、非常に興味深いものです。 研究チームは「親しい人が太っていることで肥満への抵抗感が薄れ、今回のような傾向が出た」とみています。
